日本の仕組みは、聖数「八・や」を知らないと、完全に理解されないという特質を持っています。聖なる数ならば、天皇家はこの数を活用しないわけがありません。また、神事においても、同様です。まさに、有効活用しているのです。また、この日本の聖数「八・や」と中国の吉数・易経の「八・はち」が習合して、さらなる聖数「八」となったのです。
神事における最高グレードの拍手(かしわで)とお辞儀は、八拍手(やひらで)と八度拝(はちどはい)です。三種の神器は、全て「八・や」で表現されます。飛鳥時代の天皇は、八角形の高御座(たかみくら)で即位式を行い、八角形の陵に埋葬されます。「八乙女舞」は、八州(日本)の州のそれぞれの代表が揃って舞っている、という意味です。八足机(やつあしのつくえ)は、八州(日本)のそれぞれの州によって支えられている、という意味です。また、八紘一宇(はっこういちう)は、日本の国體・国柄を表現しています。天武天皇が宇宙に施した世界最強の基本的な呪術は、<聖数「八」と北斗八星>であり、それは日本国の暗号でもあり、日本の謎を解く鍵だったのです。