白いマスクを開発するにあたって、一番悩んだポイントは生地の組み合わせです。
生地を薄くすれば呼吸はしやすいですが、形が保てず安心感も損なわれます。生地を厚くすれば息苦しさが増します。
このさじ加減に加え、今回は縫いやすさや生産性の向上も課題となります。
様々な組み合わせを何日も試着しながら、最終的には天竺の生地を2枚合わせにすることが最適だという結論に達しました。次に悩んだポイントは形です。できるだけ縫いやすい生地を使い、縫う箇所を減らせば生産性は上がります。
うるおいマスクのノウハウがここで活きることになります。
うるおいマスクは、生地をマスク用には裁断しておらず、他製品を作る際に出る端材をうまく使っています。つまりパーツに使う生地の面積は小さい方が都合がいいのです。そのため、どうしても縫製が多くなってしまいます。
今回はマスク専用に生地を作っているため、意図した面積で裁断することができます。これによって一体型の生地を実現、縫製を減らすことで生産性は飛躍的に向上しました。