タカマノハラ(目に見えない世界)とアメノヱナ(目に見える世界)をイメージしながら瞑想するものです。瞑想の際の呼吸や姿勢は自分に合った方法で行ってください。瞑想におけるイメージが大切です。 初めにあなたが白い光の中にいることをイメージしてください。白い光は、無欲の世界の光です。白い光がイメージできると、あなたは自 然とシヰの無い、無欲の状態になることができます。次にタカマノハラにあるツクス(アラ)とヤワス(ニコ)をイメージしてください。アラ(荒霊)とは無限に広がって行くエネルギーです。そのエネルギーをイメージするだけでOKです。 タカマノハラは、シヰ(欲)の無い世界ですから、何々しようとか、こうしたらこうなるといったことは考える必要がありませ ん。ひたすら無限に広がるエネルギーを感じるだけでOKです。意識を何かに集中させることは必要ありません。意識の集中ではなく、意識をあるがままに放置し、意識の流れや動きに任せる感覚です。 次に、無限に広がる宇宙の果てから、中心に向かうエネルギーを感じてください。これがニコ(和霊)のイメージです。これも、ただただ中心に向かうエネルギーを感じるだけで大丈夫です。こうしたイメージが難しい場合には、掌(てのひら)を使って感じるようにします。手を合わせた状態から、両手の掌を離すことで、無限に広がるエネルギー「アラ(荒霊)」をイメージしてください。また離れた掌を近づけていくことで、中心に向かうエネルギー「ニコ(和霊)」を感じてください。呼吸をゆっくりしながら白い光の中で、アラ(無限に広がるエネルギー)とニコ(中心に向かうエネルギー)を感じて下さい。 これがフトマニ瞑想の方法です。この瞑想法により、タカマノハラの陰陽融合のエネルギーが体に湧き上がってきます。